ロボットが銀行に内定

日本経済新聞電子版の見出しより、
「ついに人工知能が銀行員に「内定」 IBMワトソン君」
との記事がありました。
これはコールセンターに導入されるらしく、お客様の質問にビッグデータを使って答えを選別するシステムとなっているようです。

はじめは、音声による答え諸々ワトソン君が行うのかと思ったのですが、お客さんに対する応答はオペレータが行うようです。
音声による応答までできるようになれば、一度このシステムを導入すれば企業によってはコスト削減になるかもしれませんが、人間の仕事が機械に奪われてしまう懸念もあるのではないでしょうか。

記事末尾に、次は役所などの窓口に導入か、という節がありました。
クレーム処理などをロボットに任せることができれば、職員の業務負担は減り、効率が良くなるかもしれませんが、人を介した接触が減少することによって何か良くないことが生じる可能性もあると思います。

しかし確かに、役所や官公庁などはいずれ、ロボットを業務に導入するだろうと考えられます。

ホーキング博士が懸念するように、ロボットの進化が人間の脅威になるかもしれない恐れもありますが、最先端の技術を取り入れる事によって、暮らしが豊かになるのであれば歓迎したいですし、そのようなシステムの導入によって、本来あるべき人間的な暮らしが損なわれてしまうようであれば、しっかりと線引きをする必要があると思います。

10年後にはもしかすると、ロボットがコンビニエンスストアでカウンター業務をしているかもしれません。おそらく、レジと一体型になっていたりするのでしょうか。
釣り銭も、数え間違いなく渡してくれるはずです。

でも今までレジ業務に携わっていた従業員は職を失ってしまうかもしれない、雇用率が低下するかもしれない。

そういったネガティブシンキングもやはりあるでしょう。
それでも世界はロボットをどんどん活用する方向に向かっているように思いますし、おそらく、これから先も、機械や人工知能の進化は進んでいくでしょう。

このような未来で人間はどのように働いているのかを予想した本があります。
『Work Shift -孤独と貧困から自由になる働き方の未来図』というリンダ・ぐらっトンの著書があるので、併せて読むとこれから先の時代をイメージすることができるかもしれません。

未来は誰にも的確に予測することはできないかもしれませんが、この本ではデータに基づいた考察がされているので、大変参考になりました。
どんな未来がこれから待っているのか、楽しみでもあり、少し恐怖でもあります。